今までは輸入品 今年からは青森県産に

実土里さん
「今日は、青森市の『青い海公園』にやってきました。『青森ねぶた祭』の参加団体が新たな取り組みを始めたということで、さっそく行ってみたいと思います!」

実土里さんがやってきたのは、青森市の観光物産館アスパムに隣接する『ねぶたラッセランド』。毎年春から夏にかけて、青森ねぶた祭に参加する団体が大型ねぶたを制作する仮設の小屋が立ち並びます。

こちらに、SDGsな取り組みを始めた団体があるんです。それは、『青森市役所ねぶた実行委員会』。

2025年は「~みなとまち青森400歳~ 龍神とともに」という題材で大型ねぶたを制作します。

迎えてくれたのは、青森ねぶた制作団体『我生会』の代表・奈良聡さんとねぶたを制作するねぶた師の福士裕朗さんです。

実土里さん
「見るだけでもわくわくしてきちゃいます。『我生会』ってどんな団体か教えていただけますか?」
代表 奈良聡さん
「鹿内一生第四代ねぶた名人が設立した会で、多くの弟子を育てていくということで、今回はメンバーの福士さんに新しい風を吹かせてもらって、青森のねぶたを盛り上げていきたい」

新たな取り組み“シンな取り組み”を始めたということで、それは一体…?

ねぶた師 福士裕朗さん
「2つ新たに取り組むことにしています」

実際‎に、その新たな取り組みを見せていただけることに。

ねぶた師 福士裕朗さん
「これです。もう見えている」

木材や針金で造られた『骨組み』と呼ばれるねぶたの土台部分に、新たな取り組みが施されているとのことですが、実土里さんはひと目見ただけではわからない様子。福士さんが教えてくれました。

ねぶた師 福士裕朗さん
「この木が県産材です。しかも杉です」

今年、青森県産木材をねぶたに利用する協定が、青森市とねぶた師や運行団体、県木材協同組合の間で結ばれ、『我生会』では県産の杉を使う“シンな取り組み”を始めました。

ねぶた師 福士裕朗さん
「今までは、輸入されている松の木を使っていて、言われてみなければ県産材を使う意識も、県産材にたどり着くこともなかった。地元のものを地元で使うことは良いことではないでしょうか」

続いて教えていただいたのは、もう1つの“シンな取り組み”