岩川飛行場の跡地には、昭和53年に慰霊碑「芙蓉之塔」が建てられました。4年前の慰霊祭には、無線を担当していた元隊員も出席していました。

(芙蓉部隊・元隊員 渋谷一男さん・当時95歳)「(美濃部さんは)指揮官ではあるが非常に穏やか。滑走路の着陸地点にいて椅子に腰かけて全員帰ってくるまで待っていた。その姿を一番覚えている」

(桂竹丸さん・講演)「夜中ですよ。飛んでいくんですよ。それをね、返って来いよ、また戦おうな、返って来いよ、と最後までずっと見続けておりました。翌日帰ってこない隊員がいると、その憔悴しきった姿を、そばにいた部下たちは決して忘れることがなかったと申します」