
竹丸さんは、大隅の中学校をまわって、芙蓉部隊の噺を語って聞かせる活動を続けています。美濃部少佐の思いを情感豊かに演じる竹丸さん。
美濃部少佐はある日、特攻機から傍受した電文を通信兵から受け取ります。
(桂竹丸さん・講演)「沖縄に向かった特攻兵の最後の電文だと思われますが。・・・『海軍のばか野郎』・・・特攻はむごいな。スピードの出ない練習機で敵の軍艦に体当たりしていくという戦争はむごいな。特攻はむごいな・・・」
(講演を聞いた中学生)
「(芙蓉之塔は)知らなかった、いつも(曽於市に)行ってるけどそんなところあったんだという驚き」
「戦争は良くない、部下を守るという優しさも大事、この平和を維持していきたい」

(桂竹丸さん)「ここにかつて滑走路があって基地があった。ありがたいという気持ちと戒め。何気ない平凡な一日がどれだけ幸せか」
特攻の最前線の地に生まれた落語家として、竹丸さんは自身の話芸で、命の尊さを語り継ぎます。
竹丸さんはこの夏、県内各地で公演を予定しています。今月28日土曜日は鹿児島市の川商ホールで。8月には鹿屋市と曽於市でも開かれます。
桂竹丸講演落語会「特攻セズ」
▼6月28日(土)午後2時~川商ホール
▼8月17日(日)午後3時半~リナシティかのや
▼8月24日(日)午後3時半~曽於市大隅文化会館