慣れ親しんだ「当たり前」の味を守り、“地元”も守る
しかし、3年前、喫茶店の開店に突き動かしたのが、自身も飲み続けている大内山牛乳の存在でした。
(Cafe Tora8 薗部眞理子さん)「おいしい大内山牛乳のブランドがあるので、牛乳を使った食べ物を出させてもらえたらと思って、店を出した」

過疎と少子化で、店を閉めた経験を持つ薗部さん。「大内山牛乳」を生産する組合で働く約100人ほぼ全員が地元の人で、ブランドの維持は、若者の流出防止にもつながると感じています。
(Cafe Tora8 薗部眞理子さん)「若い男の子が『酪農組合の面接に来ました』と言っていた。地元に残って住まないとだめという人たちに対して、酪農組合があることはうれしいことですよね」

慣れ親しんだ「当たり前」の味を守ることが、地元の“食文化”、そして“雇用の場”を守ることに…。ご当地牛乳の存在が、改めて見直されています。