「うまくいけば実用化への大きな一歩」打ち上げは2027年度目標

 取材した日、プロジェクトチームの学生たちは九州にいました。

 (学生)「衛星に打ち上げ時と同等以上の振動を与えて、衛星が耐えることができるかという強度の検証試験を行います」

 アンテナを内蔵したため、大きさは1号機の倍になりました。耐久性もいちから調べ直す必要があります。ロケットの振動に耐えられるかどうかの試験。横揺れ、縦揺れと、方向を変えながら振動を与え、形の変化がないかどうかなどを調べます。

 (学生)「よい。非常によい気がする」

 その結果、9回の試験すべてでJAXAの基準を満たしていました。今後、宇宙環境を再現した空間での動作確認などさまざまな検証を重ね、2027年度の打ち上げを目指すということです。

 (土井隆雄さん)「うまくいけば、木造人工衛星の実用化に向かって非常に大きな一歩になる。地球の環境をきれいなままでおけるのが木造人工衛星。地球近傍(近く)はそういう衛星に限ることになると思います」

(2025年4月29日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」特集より)