鹿児島県南九州市の小学校で1日、終戦当時15歳だった女性が子どもたちに戦争体験を語りました。食糧難だった当時の食事の再現もあり、戦時中の暮らしに思いを馳せていました。

(講話の様子)「汚い水を飲みながら過ごした私は、おかげさまで助かって、今年は終戦80年、あっという間に過ぎました」

南九州市の宮脇小学校で戦争体験を語ったのは、佐藤普子さん(95)です。

太平洋戦争末期、鹿児島市の鹿児島高等女学校=今の鹿児島高校に通っていた15歳の時に鹿児島大空襲を経験しました。

(佐藤普子さん)「爆弾はひゅるひゅるドッカンと」

子どもたちは熱心に耳を傾けていました。

Q.印象に残っている話は?
(児童)「爆弾の音がとても怖い音だというところ」

(児童)「戦争でいろいろな方が亡くなり、悲しんだことを知った」

食糧難だった中、たまに食べることができたという、サツマイモや粟などで作った「からいも飯」を佐藤さんが作り、当時の暮らしに思いを馳せていました。

(児童)「おいしいが、ずっとこれを食べるとなったら自分は耐えられない」

(佐藤普子さん)「戦争は勝っても負けてもしてはいけない。みんな仲良く生きることが大事なこと」

児童たちは今後、南九州市の友好姉妹都市・佐賀県小城市の小学生と、オンラインで戦争について考える交流会に参加します。