若い人たちに手軽に始めてもらい技術の継承を

このように世界的に人気が高まる一方で、盗難事件も相次いでいる盆栽…。
(盆栽大楽 天野覚 代表)
「盗難は、こちらでも2回。あれが防犯カメラ。カメラが4台と赤白のものが人感センサー。あれは50個くらいついている」
去年2月、天野さんの津市の店舗では、設置された防犯カメラが揺れたと思うと2人の人物がカメラの前に現れる様子が捉えられていました。そして盆栽を手に取ると次々と持ち出します。わずか1分ほどの犯行でした。犯人は捕まっていないと言いますが、別の被害では、その後に盗まれた盆栽が見つかったケースも。
(盆栽大楽 天野覚 代表)
「返ってきたものでもベトナムに送られる直前。もう木箱で梱包されて発送されるようになっていたものもあった」

盗まれてしまうほど、その価値が認められるようになった盆栽ですが、天野代表は国内での盛り上げにさらに力を入れたいと言います。
(盆栽大楽 天野覚 代表)
「一番やっていた世代が僕の親父の世代、60~70代から上。その人たちがいなくなると、知識も盆栽の量も減っていってしまう。アパートでも管理できる小さな物から若い人たちに手軽に始めてもらって、技術の継承が少しでもできるといいかな」
世界に広がる「BONSAI」。鉢に宿る「宇宙」に熱い視線が注がれています。