日本勢同士の対決は一進一退の大激戦に

 その他の試合、日本勢同士の対戦となった選抜大会ベスト4の御所実(奈良)とベスト8進出の東海大相模(神奈川)の激突は、逆転につぐ逆転の大激戦となりました。

 前半6分に東海大相模がPGで3点を先制するも、御所実がBK陣の鮮やか攻撃ですぐさま逆転。ゴールも決めて7対3とリードします。しかし東海大相模も反撃。15分にモール押し込んでトライを奪うと、19分にはPGで3点を追加、再逆転して6点のリードを奪いました。

 それでも御所実は慌てませんでした。前半終了間際に得意のラインアウトからのモール攻撃でトライを奪って1点差に迫ると、ゴールも決めて14対13と再々逆転。後半に入っても5分と13分にラインアウトからの得意の攻撃の形をつくって2つのトライを追加。確実にゴールも決めて28対13と大きくリードを奪います。

 しかし、ここから東海大相模が猛反撃。残り時間が少なくなる中、あきらめずに攻め続けます。後半の19分に執拗な連続攻撃から1トライを返すと、23分には自陣から見事な攻撃をしかけて追撃のトライ。25対28とついに1チャンスで逆転可能な3点差に迫ります。

 ロスタイムも含めて残り時間は約2分、ここは御所実が踏ん張りました。粘り強いタックルで東海大相模のミスを誘ってノーサイド。御所実が大熱戦を制してグループリーグの初戦をものにしています。

 そのほかの日本勢では、オーストラリアのバーカーカレッジと対戦した東海大大阪仰星(大阪)が劇的勝利。19対19の同点で迎えた後半のロスタイムに途中出場の小池慶太郎選手が、60m以上を1人で走り切る見事な独走トライで白星を手繰り寄せました。京都成章(京都)、東福岡(福岡)、ラスト1プレーで逆転した佐賀工(佐賀)とともに、好スタートを切っています。

【サニックスワールドユースラグビー(男子15人制) 第1日】
大阪桐蔭(大阪) 24-0 SGSフィルトンカレッジ(イングランド)
御所実(奈良) 28-25 東海大相模(神奈川)
ハミルトンボーイズハイスクール(ニュージーランド) 47-14 長崎北陽台(長崎)
桐蔭学園(神奈川) 57-0 ジェングオハイスクール(中華台北)
東海大大阪仰星(大阪) 26-19 バーカーカレッジ(オーストラリア)
京都成章(京都) 81-0 べゼハイスクール(大韓民国)
佐賀工(佐賀) 28-27 ラトゥカダヴレヴスクール(フィジー)
東福岡(福岡) 47-12 京都工学院(京都)