若き漁師が仕掛けたことは…

(北川琳都さん(21))「漁師になったとき、廃業寸前だった。魚が取れなくて経費が上がる一方で。船も新しく造らないといけなかった、エンジンが古かったので。『もうやってられないな』という状況を立て直したい思いで新しいことを始めた」

北川さんが挑んでいるのが、「魚のブランド化」です。ここ数年、日間賀島周辺で捕れるようになったサワラの中でも、特に脂が乗ったものを「雪鰆」として商標登録しました。旬の10月から1月にインターネットで販売しています。

(北川琳都さん(21))「どんどん島が衰退しているのが現状。自分の魚を通して日間賀島を知ってもらえるようにしたい」

4月17日、午前2時ごろ。この日の漁は、今が旬の「イサキ」。ブランド化を考えている魚です。

約900メートルの網を海底に沈め、網に魚をひっかけてとる「刺し網」で漁を行います。

(北川琳都さん(21))「きょうは全然だめ。網も汚れていたし、海がおかしい」

この日は海が汚れていて、網が緑色に。網の存在を魚も気付いてしまうようです。