日本の海で、これまでとれていた魚がとれなくなっています。大きな原因の一つが海水温の上昇です。海が変わる中、挑戦する愛知県日間賀島の若手漁師を追いました。

海に異変が起きています。

(漁師)「(Q:どうですか?伊勢エビ)いねぇなあ、おらへんなぁ。(Q:これなんですか?)これはブダイ」

三重県では、伊勢海老の漁獲量が激減。網にかかるのはブダイなど、あたたかい海域を好む魚ばかり。

(漁師)
「1匹もいないときもちょこちょこあるでな」
「ちょこちょこじゃなくて毎日(とれない)。こんなんばっかり」

さらに…

潜ってすぐに目に飛びこんできたのは岩肌を覆うウニの一種「ガンガゼ」。海水温の上昇によって大量繁殖し、伊勢エビもエサとする「海藻」を食べ尽くしてしまうのです。

(NPO法人SEA藻 鈴木勝海 理事長)「温暖化のせいで、ガンガゼも年中食欲がある状態。水温が30度を超えてしまうと、海藻が急に弱ってしまう現象も起きている」

私たちの食にも大きな影響が出ています。

(桜すし本店 長嶋宗廣 社長)「(魚が)本当に高い。びっくりするくらい高い」

中でも驚く値上がりが…