東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市内の自宅をアトリエにして作品を生み出し続けている彫刻家の女性がいます。女性は「家」と「人」をつなげることをテーマに取り組みを広げています。

東日本大震災の発生から14年が過ぎた宮城県石巻市渡波。防潮堤からおよそ200m。あの日から変わらず、今も静かに時を刻み続ける一軒の家があります。

ここは彫刻家・ちばふみ枝さんのアトリエです。ちばさんは、美術大学の大学院を修了後、東京を拠点に彫刻家として活動してきました。しかし、震災をきっかけに故郷・石巻へ戻り、被災したこの家をアトリエにして日々作品を生み続けています。

彫刻家・ちばふみ枝さん:
「日々の生活の中から作品を発想する自分の制作方法がある。庭のことを作品化してみたいと思ったり、かつて過ごしていたリビングの様子を作品にしてみたいと思ったり、思い出す要素は強まっている」