「問題ないという保証は何一つない」夢洲は万博に適しているのか
もともと廃棄物処分場としてできた土地。専門家は、施設を建てることを前提に埋め立てられた場所とは “違う特徴”があると話す。

芝浦工業大学(地盤工学) 稲積真哉 教授
「廃棄物を埋め立てる。日々入ってくる廃棄物の品質は、当然異なってくる。あらゆる質の材料が夢洲の中にはランダムに埋まっている。」
「どこでメタンガスがどのくらいの濃度ででているのか定かではない。それを予測するのが非常に難しい。(メタンガスが)拡散するような条件が整っていない、すなわち閉鎖された空間においては、問題ないという保証は何一つない」
だが、万博協会の副会長でもある大阪府の吉村洋文知事は、万博開催に影響は無いという考えを改めて示した。
山本恵里伽キャスター
「夢洲が万博に適しているのかどうか、対策をしなくてもいい土地でやればよかったのではないかという声もあると思うのですが、その点知事はいかがお考えでしょうか?」

大阪府 吉村洋文 知事
「様々な場所の選定というのはあると思います。ただ、メタンガスが出るというのは、実は東京でも埋め立て地でメタンガスが出るところを市民施設・利用施設として使っている。万博だけメタンガスが出るところを使ってはいけないというのは、ちょっと違うんじゃないかと思う」