「ガス抜き管」80本以上設置 管の穴にガス検知器を差し込むと・・・

そもそも、会場となっている夢洲は1977年から埋立事業が始まった人工の島だ。

4つの区画のうち、1区と呼ばれるエリアは大阪市の廃棄物処分場として利用されてきた。

爆発事故が起きたトイレがあるエリアだ。

村瀬キャスター
「万博会場の中でもこの区域は地下からメタンガスが発生する区域。そのためにガス抜きのための管が設置されている」

これは報道特集が入手した内部資料だ。

夢洲で発生するガスを調査したもので、これによると1区には「ガス抜き管」が24年12月の時点で80本以上設置されているという。さらに…

村瀬キャスター
「ゲートの外側、入場客が並ぶところにパイプが出ている。入場者と近い位置にメタンガスの対策のためのガス管が出ていることがよくわかる」

同じエリアにあるガス抜き管には、測定用の小さな穴が開いており普段はテープで塞がれている。

元消防士で守口市議の寺本けんた氏がこの穴にガス検知器を差し込むと…。

爆発する可能性がある濃度のメタンガスを検知したという。

内部資料には、24年12月16日に、夢洲の1区で、3トン近くのメタンガスが測定されたと記されている。近年ではやや大きい値だという。

さらに、メタン濃度が10%を超えたガス抜き管の数は、24年夏は8本だったが、12月は14本だった。