“トランプショック”は他人事じゃない!?生活への影響は…

―――トランプ関税による株価下落の悪影響として、藤山氏は『倒産』『ボーナスカット』『大阪・関西万博』の3点を挙げています。具体的にはどのような影響なのでしょうか?

 (藤山光雄氏)「まずは『倒産』、これは倒産までいかないとしても企業の業績への影響がかなり大きくなってくるんじゃないかと思っています。今回の株安でも、予想以上にトランプ大統領が強気というか、このままいくと日本からアメリカへ輸出している企業の業績に大きく影響が出てくる。大手企業だけではなく、その取引先にも影響が出る可能性がある。取引先まで含めると、部品や材料を納入している企業も中小企業を含め多くあるので、幅広く影響が出てくる可能性があると思います」

 また、そうした企業の業績悪化により、賃金に回すお金が減り、早ければ夏のボーナスにも影響が出るのではないかと藤山氏は指摘します。

―――さらに、もうすぐ開幕の大阪・関西万博にも影響すると?

 「中国人観光客がかなり回復してきていますが、特に今回のアメリカの関税引き上げは中国への影響も非常に大きい。中国の景気が悪化すると海外旅行どころではないと。海外から日本を訪れる観光客にも下押しの影響が出てくるんじゃないかと懸念しています」