来月開幕 大阪・関西万博 最新技術を世界へアピール

――70年万博と同じ気持ちで、今回の万博を迎えられるものか?

サイエンスホールディングス 青山恭明会長:
一番見てもらいたい今の子供や若者。悲しい話だが、今の若者はもう諦めてる方が多い。日本は世界に類を見ない技術大国だと思っている。世界に示す最後のチャンスであり、最後のステージだと思う。

――自信をなくしている日本が自分を再定義する機会になるといい。

サイエンスホールディングス 青山恭明会長:
日本は優秀。それを世界に見せる本当に最大のチャンス。

70年の人間洗濯機は超音波を使った泡だった。今回の泡は、マイクロバブルとウルトラファインバブルどちらも毛穴より小さい。マイクロバブルは泡で汚れを吸着して動かすことができて、ウルトラファインバブルは毛穴の中に入って汚れをかき出すことができるという。だから体を洗わなくても石鹸つけなくてもいい。

70年万博後に実装されたものをみると、当時、無線電話と呼ばれた「ワイヤレステレホン」。「テレビ電話」、会場の中の迷子を探すのにも利用。「電気自動車」が初めてお目見えした。「動く歩道」や「缶コーヒー」もこの頃開発されて、これを機に社会実装された。

――当時話題のものの中で、唯一社会実装されなかったのが「人間洗濯機」だった。

ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト 矢嶋康次氏:
体験したことがないので、万博のイメージがつかない。せっかく今回も万博が日本で行われる。スタートした後の口コミなどの情報発信がすごく大事だと思う。1回体験された先輩方が、「前回と今回ここが違うぞ」とか「今回ここは面白いぞ」という情報発信してもらった方がよいのではないか。

前回も最初は低調だったが、口コミで人気が広がっていった。前回の万博と今回の万博を比べてみる。まずタイトルが違う。今回は「いのち輝く未来社会のデザイン」。70年万博は「人類の進歩と調和」戦後、まだ25年だった。今失われた30年などと言われるが、それよりも短い期間で奇跡の戦後復興を遂げたという時代。時代の熱量とか高揚感がすごかった。自分たちが挑戦してることを世界に見せたい、世界にもっと知ってもらいたい、世界を自分たちも知りたいという熱量が大きかった。

ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト 矢嶋康次氏:
そういう意味では、やはり先輩方がもう一度万博に行って、その熱量を今の若者や子供に…ということが、すごく大事になってくる。

(BS-TBS『Bizスクエア』 3月22日放送より)