「あわや大惨事」タバコのポイ捨て後に火の手が

 今年1月15日の夜のことでした。防犯カメラに映るのは、飲食店が立ち並ぶ大阪・梅田の商店街でタバコを吸う男女2人。しばらくすると、男性がタバコをゴミ捨て場にポイ捨て。女性から受け取ったタバコもそのまま捨てました。すると数分後、ゴミ捨て場から煙が上がり始めます。煙は勢いを増し、ついには炎が。一時、激しく火の手が上がり、現場は騒然となりましたが、商店街の従業員らによって消し止められました。
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 (ひがし中通り商店会 理事・小牟礼隆之さん)「すごく怖かったです。もしかしたら火が燃え上がってアーケードにうつって商店街が終わるんじゃないかと。あわや大惨事です」

 深刻なマナー違反も目立つ「路上喫煙」。大阪市はこれまで、JR大阪駅周辺・御堂筋・心斎橋周辺など6つのエリアで路上喫煙を禁止してきましたが、4月に開幕する大阪・関西万博にあわせて条例を改正。1月27日から禁止エリアを政令市で初めて「市内全域」に拡大しました。違反すれば過料1000円が徴収されます。

 条例の施行から2週間が経った2月中旬、梅田の阪急東通商店街では、2か月に1度の清掃活動が行われました。

 (毎回参加している人)「徐々にきれいになっていってる。吸い殻は相変わらず多いけど、最初に比べたらやや減っているかな」

 以前の路上はどこも吸い殻だらけでしたが、今はぽつぽつと落ちているものの、かなり減っているようです。
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 (阪急東通第一商店会 加納利彦会長)「(路上喫煙は)27日の施行の後からだいぶ減っているように思います。徐々に効果は出てきているんじゃないかなと」