◆入国者数の上限も撤廃

11日からは、1日当たり5万人に抑えられていた入国者数の上限も撤廃されるため、外国人旅行者の増加も見込まれます。ただ、新型コロナの感染が再び広がるおそれもあり、梅ヶ枝餅店の店主も複雑な心境です。

甘木屋 高田由美子さん「次の感染の波がきたらどうしようと、常にドキドキしています。福岡は博多港があるので、韓国から結構いらっしゃるんじゃないかと思っています」
◆旅行会社は大きな期待
一方、福岡市天神の旅行会社は、この制度に大きな期待を寄せています。

アドツーリスト天神営業所 堀江雅子所長「間違いなく起爆剤になると思うので、各観光地も間違いなくにぎわいが出てくるので、全体の活性化という意味では全国旅行支援に期待を寄せている。今週に入って問い合わせが増えて、1日20~30件電話が増えている」

ただ、制度面での課題もあります。
アドツーリスト天神営業所 堀江雅子所長「細かく規定されている部分が自治体ごとに変わっているので、全ての都道府県分を把握して販売するのが、大変困難に感じている」
◆自治体ごとに異なるルール
全国一律だった「GoToトラベル」とは異なり、「全国旅行支援」は都道府県ごとに利用方法や対象期間などが異なります。旅行会社は、どの旅行が支援の対象になるのか、各自治体に個別に問い合わせをしているといいます。

また、利用するには3回のワクチン接種歴か検査による陰性証明を提示する必要があり、旅行会社はその確認作業にも追われています。
アドツーリスト天神営業所 堀江雅子所長「今回はワクチン接種の有無も旅行業者で確認をしないといけないので、事務の繁雑さは前回よりもだいぶ負荷が大きい」

「全国旅行支援」は、新型コロナの感染が再び拡大すれば、都道府県の判断で中止となる可能性があります。福岡県は、基本的な感染対策の徹底を心がけ、体調が悪いと感じた場合は利用を控えるよう呼びかけています。