心の復興のために

能登半島地震の発災から1年が経ち、現地への支援についても、変化が訪れています。

1月の記事でご紹介させていただきました「能登に舞い降りたたくさんのサンタさんたち」に続き、これからは支援物資ではなく「応援ギフト」を贈ろうという取組みをはじめました。

Amazonほしいものリストより、もらったらちょっと嬉しくなるプレゼントを募り、全国のみなさまの応援の気持ちをみなさんに伝えるという取り組みです。

今回も、私が一次受け取りを担当させていただき、ひとつひとつラッピングして、みなさまにお届けさせていただくべく、準備を進めております。

写真:ラッピングの様子 提供:藤本透さん

2/12には、第一弾として南志見地区子ども会さんに向けてラッピングしたプレゼントをお届けいたしました。

南志見地区へ届けられた応援ギフト 提供:南志見地区子ども会

「お子様の用品店も閉店し、本屋さんやゲームセンターもなくなりました。買い物をする場所が減り、さらに不便になった。」という声をたくさん聞きます。

壊れた家を見るのも思い出の場所が更地になっていくのも、隆起して様変わりした景色を毎日見るのも、大変つらいと思います。

現地で頑張っているお子様も、仕事や家事育児で時間に追われて炊き出しや物資の配布になかなか行けない親御さんも、笑顔になるようなホッと一息できるようなギフトをお楽しみいただければと思っています。

『沢山の方が応援してるよ』っていうお気持ちもギフトと共にお届けできればと思います」

みなさまと連携して、ニーズの把握やお渡しの計画を立ててくださっているKさんは、今日も地元のみなさまに寄り添いながら、新たに広域避難で孤独な日々を過ごされているみなさまとの連携をはじめています。

また、「お菓子のクリスマスツリー」に続いて、町野町ご出身の方が「節分のお菓子」をまちの保育園さんと、南志見地区子ども会さんに届けてくださいました。

節分のお菓子たち 提供:町野町の有志の方

これからも能登のみなさまにあたたかなお心を寄せて頂けますと、本当に心強いです。

さらに、奥能登豪雨で床上浸水の甚大な被害を受けた、町野町の東陽中学校への本の寄贈の取り組みもはじまっています。

生徒のみなさまの読みたい本や、お勧めの本を選び、東陽中学校の先生方と連携してAmazonほしいものリストから寄贈を募り、取りまとめて現地に届けています。

東陽中学校へ寄贈された新品の本 提供:藤本透さん

本だけでなく、図書館の本には必須の透明フィルムのご支援もいただき、これまでに24冊の本をお送りすることが出来ました。

浸水被害により、使えなくなってしまった蔵書は約2000冊ほど。

個人の方などから80冊以上の御本が寄贈されたとお伺いしておりますが、今後も息の長い支援が必要です。