日本側の“安心材料” 石破総理の味方になるかもしれない存在も!?

 また、専門家によりますと、今回の首脳会談については以下のような“安心材料”もあるということです。

【日本は割と優先されている?】
 トランプ氏は大統領になってからホワイトハウスで会談をするのは、イスラエルのネタニヤフ首相の次と言われています。会談はさまざまな国が申し込んでアメリカ側が選ぶということです。といったことから、日本はもしかすると優先されているのかもしれません。

【1期目ほど人間関係を重視しない?】
 1期目は安倍晋三氏と“家族ぐるみの仲”だったトランプ大統領。当時のトランプ氏は政治経験もなく、ヨーロッパと緊張関係になる中、安倍氏は訪米。ただ、2期目となり、“友達”やアドバイスが必要な状況でもないということで、中身重視でしっかり交渉してくれるのではないかという見立てです。

【側近に“日本びいき”】
 トランプ大統領自身はわかりませんが、外務大臣にあたるマルコ・ルビオ国務長官、財務大臣にあたるスコット・ベッセント財務長官という関税や外交などに関わる中枢の2人が、“日本びいき”なのではないかということです。ベッセント財務長官は中林美恵子教授と一緒に日本に関連するイベントで司会をした経験もあり、日本のことを考えてくれている人物だと。ルビオ国務長官はどちらかというと反共産主義で、中国に対して強硬派のため、日本を味方につけておく必要性をわかっている人物ではないかと。こういった2人がトランプ大統領の側近であるため、安心材料ではないかということです。
10.jpg
 さらにもう1点、石破総理の味方になるかもしれない存在が、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長です。孫氏は、日米企業連合でアメリカのAI関連に4年間で約78兆円投資することを発表。石破総理は訪米前の今年1月、孫氏らと会合を開き、意見を交わしています。トランプ大統領が『経済・雇用を大事にしている』という点からすると、石破総理は孫氏の取り組みもPRに使うのではないかとみられます。ジャパンマネーという意味で追い風となるのでしょうか。