今年は昭和100年にあたる節目の年です。MBCでは「昭和からのメッセージ」と題し、かつての映像とともに昭和をひも解き、今を生きる私たちへのヒントを探ります。
鹿児島県の志布志湾沿岸、東串良町にある「国家石油備蓄基地」。昭和60年1月に着工しました。この建設を巡って半世紀ほど前、住民らによる大規模な反対運動が起きました。今回の昭和からのメッセージは、「地方と国策」について考えます。

Q.ここが当時、集会をしていた場所?
(武田佐俊さん)「そうです。海では船上パレード。船で漁民のみなさんが抗議をした場所です」
東串良町の柏原海岸から海を望むのは、武田佐俊さん(81)です。沖合にある国家石油備蓄基地。昭和60年1月に整備が始まりましたが、そこに至るまでには紆余曲折がありました。
