備蓄基地整備前、昭和51年=1976年の志布志湾です。海には漁船、砂浜には鉢巻をした人たちが、一帯を埋め尽くしました。海岸を埋め立てる開発計画に反対するため、住民らが立ち上がったのです。当時、国鉄の労働組合で活動していた武田さんも、声を上げました。

(武田佐俊さん)「陸からは抗議集会。タイヤを燃やして、暴力以外はいろんな抗議行動をした。こういう素敵な海を埋め立ててはいけないという思いは一致していた」