この日、川口の住民たちは、打ち立てのそばと中越地震の震源地近くで実った「震央米(しんおうまい)」を手に、仮設住宅を回りました。

仮設住宅の住民
「“1年経つ”って、もう疲れてきたっていうかね…」

くらしサポート越後川口 丸山健一 代表理事(63)
「仮設住宅も3年くらいはいたかね、私たちもね。ぜひともお元気でいてください」

穴水町で酒店を営む七海さん。取引先の酒蔵や旅館、飲食店も地震で軒並み被害を受け、先が見えない1年でした。

七海友也さん(60)
「本当に…写真撮ったのが午後4時13分だから、発災3分後だよね… 店の中に入って来たら、案の定落ちるものは大体落ちていて。割れ物の海で、茫然自失だったのを覚えています」

能登半島地震では、1月7日時点で災害関連死を含む504人が亡くなり、2人が行方不明に。これまでに被害を受けた住宅は14万9000棟余りに上ります。

「元日の大きな地震でもう本当にトドメを刺されたようにして多くの店がだめになって… 商店街通りが“たまに商店のあるだけの通り”になってしまって」
七海さんは、そう声を震わせました。