2004年の中越地震で最大震度7の揺れに見舞われた旧川口町。
8割近くの住宅が全半壊し、地域の人口減少が加速…商店の廃業も相次ぎました。

中越地震から3年後の2007年、今度は能登半島沖を震源とする震度6強の地震が発生。大きな揺れは、川口と同じように穴水町の商店街にも打撃を与えました。

痛みを分かち合った川口と穴水の人たちは、互いの商店街の再生を目指して行き来し合うようになり、15年以上の交流があるのです。

当初からのメンバーの1人で、穴水町で酒店を営む七海友也さんは、去年発生した能登半島地震で再び被災しました。

七海友也さん(60)
「穴水の西側っていうか、外側のところが4メートルも隆起しているんだよ、60秒で。“まだ収まらない、まだ収まらない”って…」

「地震の時間って、すごく長く感じる。20秒とか30秒でも長く感じる」と川口の住民が話すと、七海さんは…
「それが60秒…もうひとりじゃ、なにもできなかった」