新潟市江南区の天野中前川原自治会の会長・増田進さんたちが12月に、新潟市の野島晶子副市長に手渡した『要望書』は、住民へのアンケートをもとに作られたもので、新潟市が実施する液状化対策工事について、住民の費用負担を減らしながら早期の実施を求める内容です。

【新潟市 野島晶子副市長】
「この要望は、まさに地域の皆さまの心の声が詰まっているものと受け止めます」

野島副市長は、対策工事には高度な知見と技術が必要で時間がかかるものの、「現状や見通しをできるだけきめ細やかに伝えたい」と回答するとともに、「いくばくかの負担をしていただくのが基本」と経費負担についての理解を求めました。
元日以降、住民からの相談を受け、行政への要望活動もしてきた増田さん。
【天野中前川原自治会 増田進会長】
「やっと一里塚。古い言い方かもしれないけど、なんとか一歩踏み出したのかなという気持ちはある」
「1月1日に、笑って酒を飲める日が来るように…」

地震から1年。
復興は、まだまだ道半ばですが、次の世代にこの地域をつなぐため、住民たちは一歩ずつ、前に進んでいます。