地震から10か月となった2024年11月。

新潟大学 災害・復興科学研究所の卜部厚志教授らが、今後の液状化対策に役立てようと、天野地区の地層を調べるボーリング調査を行っていました。

「この辺が液状化している可能性があって…」
「あとはここ」
「あとはこの辺がモヤモヤとしているので…」

機械で地面を掘り進める音が響くなか、住民たちもその様子を見守っていました。

【天野中前川原自治会 増田進会長】
「人間って何かわからないのが一番不安なので…」
「被害があったということは事実ですので、その原因が何かっていうのがわかると、それによって一歩前に進めるかなって」

一方で、住民たちのこんな思いもまた本音です。

【住民】
「がっかりしたね。ここ買った時はそういう地盤はわからない…」
「移るにしても…。売ったってどうにもならない」
「この年代で引っ越すわけにはいかないしさ」

地震の“爪痕”は、住民の心に深く残されています。