“国民の感覚との大きな乖離”

「国民の感覚とズレてしまっていたんでしょうね」
選挙戦の終盤で明らかになった2000万円の問題がダメ押しだったと振り返った。裏金問題で公認されなかった候補の党支部に、党本部から2000万円が振り込まれていたこと自体が、国民の感覚との大きな乖離だというのだ。
熊田さんは再起を目指し、浪人生活を送るという。名古屋にある自宅のローンも残っている中、議員としての収入ゼロの暮らしでは、この物価高の影響は確実にこたえるはずだ。庶民感覚を思い出しながら、次の衆院選に備える熊田さん。自民党に愛想を尽かしたようにも見えた熊田さんだったが、もう一度自民党の国会議員として戻ってくるという。
11月11日。私は再び国会へ出向いた。衆院選で当選した議員が特別国会に登庁するからだ。初々しい新人、激戦を勝ち抜いて戻ってきたベテランらが集った。

少数与党と多数派の野党という、絶妙なバランスの国会。有権者が国会議員を試すように突きつけた難問をどう解くのか?今こそ国会議員の資質が問われている。
取材:CBCテレビ解説委員 大石邦彦














