引っ越しの段ボールに…お祝いの胡蝶蘭
この衆院選は、裏金とは無縁の議員でも、有権者に容赦なく切り捨てられた。言ってみれば、12年間続いた自民党政治にNOが突きつけられたのだ。
この日、この議員会館から運び出される数多くの段ボール箱を見た。それは、自民党がいかに惨敗したかを物語っていた。議員会館の裏口からは、落選議員が地元に帰る為、引っ越し業者のトラックが行き来していたが、一方で当選議員に贈られる胡蝶蘭を積んだ業者の出入りが多かった。
衆院選の明暗が残酷すぎるほど際立っているように私の目には映った。同時に安倍政治の終焉を見ているような印象も抱いた。

愛知県で2012年に誕生した安倍チルドレンは10人。そのうち、今回の衆院選後まで残っているのは僅か2人。本人が総理でなくなっても、本人が亡くなっても継続していた安倍一強時代は、議員の数からも完全に終焉を迎えたと言っていいだろう。