不登校にもなった学生時代

嶋本さんは小学5年生で吃音を発症し、それ以降人との会話を避けるようになりました。

嶋本一平さん(20)「国語の音読の授業で順番で行を読まないといけないところがあったんですけど、そこで詰まってしまい号泣した記憶がある」

中学時代には、当時の思いを自画像として残しています。

嶋本さん「表の顔と裏の顔。『笑顔の裏には 泣いている』と書いています」

その“裏の顔”は「怖い。痛い。苦しい。どうして。助けて。我慢。気づいてほしいなぁ。」と言葉をこぼしていました。

不登校にもなった学生時代。その時に芽生えた思いが、嶋本さんの行動に変化をもたらします。

嶋本さん「自分ひとりで悩んで吃音を受け入れられなかったので、そういう子が減ってほしい。自分と同じような経験をしてほしくない」