これからの季節、農作物が霜の害に遭わないよう願う、阿蘇市の霜神社の「火たき神事」は、今日(16日)が最後の神事でした。
「火たき神事」は2500年以上の歴史があるとされ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている阿蘇の農耕祭事です。

ご神体を59日間、火で温めることで、農作物が早霜の害に遭わないように願うものです。
「乙女あげ」と呼ばれる今日(16日)の神事では、今年「火たき乙女」を務めた阿蘇小学校4年生の森 保乃華さん(9)が、祖母とともにご神体を温め続けた火を鎮めました。

火たき乙女を務めた 森 保乃華さん(9)「大変だった。勉強になりました。また学校で火たき神事について調べるので、そこでもっとわかったらと思います」
介添え役を務めた 祖母の恵子さん(77)「古い伝統の行事に関われたことを大変光栄に思っています」
ご神体は、この後、氏子たちによって火たき殿から約200m離れた神社の本殿に戻されました。

火たき神事が終わると、阿蘇地方は初霜が降りる時季を迎えます。
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