軽油にかかる税金から逃れるため、灯油や、重油を混ぜるケースが全国で相次いでいます。16日は鹿児島市で抜き打ち調査がありました。

(記者)「こちらでは、調査のため、県の職員が燃料タンクから軽油を抜き取っています」

鹿児島市の国道3号沿いで行われたのは、「不正軽油」の抜き打ち調査です。

軽油価格には、1リットルあたり32.1円の「引取税」がかけられていますが、灯油や重油にはかけられていません。そのため軽油で走るディーゼル車に、より安価な灯油や重油を混ぜた「不正軽油」を入れるケースが全国で相次いでいます。

16日は警察官がトラックを止め、県の職員がタンクから燃料を抜き取り、成分を確かめていました。

(県職員)
「燃料の成分調査をしていまして、軽油ですよね?ちょっと抜かせてもらっていいですか?」

16日、県内では4か所で抜き打ち調査が実施され、不正使用の疑われるケースは確認されませんでした。不正軽油は大気汚染のほか、公正な市場競争の妨げにもつながります。

県では「不正軽油ホットライン」(電話:099‐286‐2202)で情報提供を呼び掛けています。