「こっちまで手が届かない」一時孤立した集落の今

輪島市の市街地から10キロほど離れた西保地区。いまだ水も電気も使えず、住民の姿もほとんど見られません。この集落は地震後、道路が寸断され2週間以上にわたって孤立状態となりました。

住民
「だってみんな仮設住宅に入ったりしてここはもうほとんどいないがいね」


妻と2人で地区に残る小橋敏雄さん(79)。

小橋敏雄さん
「(電気は)全然つかん。一回(6月)10日ごろに来て、いや予想外に早いと思って2日か3日喜んで、来たと思って…」


先月、一度停電が解消しましたが、落石でケーブルが再び傷つけられ、また電気が使えない生活に。さらに地震から半年がたったいまも断水は解消していません。

小橋敏雄さん
「嫌になる。遅い遅い、全然なっとらん何も。輪島(の市街地)見たらこっちまで手が届かない。頼んでいるけど来てくれない。こっちはどうでもいいんだ、孤立しているからもう」