「話し相手いないと…」奪われた日常はいつ戻るのか

一方、半年が経った今も電気も水も無い西保地区。いつかまた、孤立してしまうのでは。住民はいまも不安を抱えています。


住民
「道路もね今のところほら、崖崩れとか険しいがいね。なんかあった場合ね、もし病気したりけが人が出た場合雨が降って、大雨でも降れば土砂崩れで孤立してしまうがいね。やっぱりその心配もあるし」

3月に2次避難先から戻って以降、集落で暮らし続ける小橋さん。生まれ育ったふるさとを愛する気持ちは変わりませんが、仮設住宅に移る決断をしました。

小橋敏雄さん
「海があるから良い、さっぱりするここに来れば。空気が違う。自分の生まれたところだから本当はここがいいけど、人間がいないから寂しくてダメ。1人か2人話し開いておらんと、頭おかしなるわ」

奪われた日常はいつ戻ってくるのか。あの日から半年が経った今も答えは見つかっていません。