能登の人が持ってきてくれた“ずんどう鍋”を譲り受け…

道範さんはその後、如恩さんを支援活動に同行させることに。普段の生活は別々でも炊き出しの間は、お父さんと一緒です。

佐々木如恩さん
「お父さんと一緒になんか初めてのことをやってるみたいな感じでワクワクしてる方が大きかった。楽しかったなって」

こうして自然と支援活動に加わった如恩さん。

親子は能登の人が持ってきてくれた“ずんどう鍋”を譲り受け、熊本地震など災害のたびに、支援に向かいました。

佐々木如恩さん
「1回経験してるから被災者の人たちにちょっと寄り添えるのかなって思ってて、震災があったから恩返しをしたいなって

2月、親子は避難所となっている輪島高校へ。

トラックから下ろして、如恩さんが運んでいるのはあの“ずんどう鍋”。130人分の中華スープを作ります。そして焼きそばも…

一緒に焼きそばを作るのは、崖顕さん。輪島の中学3年生で、今回の地震で被災しましたが、父親や佐々木さん親子と一緒に炊き出しをしています。

炊き出しの合間、自宅ガレージで如恩さんと顕さんは…

顕さん「先に問題見とるん?」
如恩さん「そう。長文は先に問題読んでから」

顕さんは2週間後に高校受験を控えていました。
2歳年上の ののさんがサポートします。

顕さん「助かります」

如恩​さん「ちょうど受験シーズンに被災して、輪島に残って、勉強と炊き出しの手伝いを両立するのは考えられないからすごいなtて思います」

顕さん「両立っていうか勉強から逃げとる感じかな」