サービス業やバイトの練習にも使えるかな…

発達障害とは、生まれつきの脳機能の障害で、▼コミュニケーションが苦手でこだわりが強い▼1つのことに集中できず、じっとしてられない▼読み書きや聞く、話すが極端に苦手など、さまざまな特徴があります。

言葉で意思を伝えるのが苦手な子どもとは、写真やカードを使ってコミュニケーション。岡本さんたちが長年大切にしてきたのは、一人ひとりの思いと特性に寄り添った支援です。

2024年1月にオープンする施設には、こうした経験を生かした工夫が。例えば、トイレと洗面所は、それぞれ2つずつ設置しました。

社会福祉法人くるみ・岡本久子理事長:
「こんな小さなスペースだから1個でいいじゃないって思うかもしれないけど、2つあることで安心感がある。すごくしんどかったら休憩場所としてトイレを使う子もいるんですよ、そしたらそこが1個閉まってたら、もうほかの人使えなくなってしまうじゃないですか。収納もすっきりと、あまりごちゃごちゃあるっていうのが、すごい苦手な子たちも多い」

子どもたちの就労体験ではコーヒー焙煎機も使います。カフェでの接客をはじめ、調理からものづくりまで、子どもたちに未来の選択肢を一つでも増やしてもらいたいと、様々な経験ができる環境を整えました。

社会福祉法人くるみ・岡本久子理事長:
「将来サービス業やバイトの練習にも使えるかなと。こういうところだと失敗しても全然大丈夫なので」