「撮影罪」は盗撮を根絶できるのか…

大人よりも子どもの方がネット関係に詳しいという家族も増えている今、こどもを加害者にも被害者にもさせないための手立てはあるのでしょうか?

ひいらぎネット代表 永守すみれさん
「スマートフォンやパソコンを与えたら、与えっぱなしではなくて、定期的にどんなアプリを使っているのかとかを話して、どういう使い方をしているのか、親も目をかけていく必要があると感じます」

家族と何でも話し合える信頼関係を普段から築いておき、孤独にさせないことが一番の抑止策になると永守さんは言います。

また、去年7月に性的な盗撮行為をこれまでよりも厳しく取り締まる「撮影罪」が施行されました。

これまでは全国一律で取り締まる法律はなく、各都道府県の「迷惑防止条例」で条取り締まってきました。

撮影罪ではわいせつ画像の撮影行為、盗撮画像の提供や保管など、盗撮にまつわる行為全般が処罰の対象になり、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金などが課されます。

しかし法律が施行されたからと言って、根絶に向けた大きな動きにはなっていないと永守さんは話します。

ひいらぎネット代表 永守すみれさん
「法律は頻繁に変わっていっています。違法だからやってはいけないんだよということではなくて “相手の性的な尊厳を傷つけるようなことはしてはいけない” という基本的な部分を幼いうちから伝えておくことが必要だと感じます」