違法薬物の販売をビジネスとして繰り返していたとして密売グループの主犯格・小沢亜瑠容疑者(21)が麻薬特例法違反の疑いで富山県警に逮捕された事件で、新たな実態が明らかになりました。

捜査関係者によりますと小沢容疑者は少年らを使って多くの人に薬物を売りさばく組織的な態勢を構築し、多額の収益を得ていたとみられています。

薬物売買の拠点として、交通アクセスが良い富山市内の倉庫を利用。

小沢容疑者は、その周辺で少年らに密売取引をさせていました。

取引役の少年らが使えなくなった際は、別の人物を通じて新たな少年を勧誘し、薬物取引をさせていたケースもあったとみられます。

富山市内の倉庫からは、一定量ごとに小分けにされた薬物の袋が見つかっていて、数多くの客への受け渡しに使われていたとみられます。

人目がつきにくい黒部市内の家屋は、薬物の保管場所として利用されていました。

少年の中には、秘匿性の高いアプリで1日に10人以上とやりとりし、10万円以上売り上げたケースもあったということです。

県警は、密売組織の実態解明と、売上金の流れについて捜査を進めています。