こうした状況を受けて迎えたリンゴの収穫期。
長野市の直売所を訪ねると、異変は19日現在も続いていました。
共和園芸農業協同組合 西沢武彦(にしざわ・たけひこ)さん:
「うちの一番いいものが『特秀』というリンゴなんですけど、それが選果してみて約1割ぐらいの発生率」

贈答用のリンゴは、「特秀(とくしゅう)」「秀(しゅう)」「赤秀(あかしゅう)」の3つにランク分けしていますが、今年の「特秀」と「秀」の割合はあわせて4割ほどで、例年より1割減少しています。
反対に増えているのが、キズや日焼けでランクが最も低い「赤秀」のリンゴです。
西沢武彦さん:
「贈答用というよりかは、ご自宅で食べてもらうような形で販売しています。ただどうしても数が少ないので、今年は『このぐらいでもいいや』って言うお客さんがたくさんいた」
また、直売所に出荷されるリンゴの総量も2022年より3割ほど減少。
贈答用と自宅用にと買いに来た女性も、今年の異変を感じています。

女性:
「やっぱり色がついていないなというのは感じました。いつもだったら『すごくいい色しているね』というリンゴが多いですけど、今年はちょっとリンゴの色が、やっぱり天気のせいだね」