大町市や池田町などで構成する北アルプス広域連合の男性職員が、取引先の社員になりすまし、公用の切手を使って、匿名で職場環境の苦情を訴える手紙を送っていたなどとして戒告の懲戒処分を受けました。
29日付けで戒告の処分を受けたのは、大町市にある北アルプス広域連合の総務課に勤務する係長級の40代の男性職員です。
北アルプス広域連合によりますと、男性職員は、8月下旬に、業務委託先の会社の社員になりすまして、自身が勤務する広域連合の職場環境の苦情を訴える手紙を匿名で広域連合長宛てに送りました。
男性職員は、その際、職場で管理している公用の切手110円分を不正に使って送付していました。
手紙に貼られた切手と、職場で管理している切手シートの破断面が一致したことから、男性職員に聞いたところ、最終的に自分が送付したことを認めたということです。
広域連合では、男性職員が、聞き取りに対して当初は「知らない」と虚偽の報告をしたことと、公用の切手を私的に流用していたことから処分したとしています。
男性職員は、「軽率なことをした。反省している」と話しているということです。
北アルプス広域連合は、大町市、池田町、小谷村、白馬村、松川村の5つの自治体が、共同で消防やごみ処理などを行っているもので、連合長は大町市の牛越徹市長が務めています。
牛越連合長は、「このような不祥事を起こしましたことを重く受け止めており、地域住民の皆様に深くお詫び申し上げます。今後は、全職員に対し規範意識の醸成を図るとともに、再発防止に取り組み、地域住民の皆様の信頼回復に努めてまいります」とのコメントを発表しました。




 
   
   
  







