今年度のツキノワグマの出没件数が過去、最も多かった年の1.5倍を上回るペースで増えていることが、環境省の調べで分かりました。一方、きょうは東京・日の出町でもクマが目撃されました。

環境省は、今年4月から9月までにツキノワグマが生息する本州と四国での出没件数が、2万792件だったと発表しました。これまで最も多かったおととしの同じ時期と比べて、1.5倍を超えていることになります。

また、クマによる被害で死亡した人も今年度はすでに12人に上っていて、過去、最も多くなっています。

記者
「施設の敷地内でけさ、子グマが1頭目撃されたということです」

きょうは、東京でもクマが目撃されました。午前8時半すぎ、東京・日の出町にあるごみ処理施設の担当者から「子グマ1頭が敷地内に出没した」と110番通報がありました。

現場近くで働く人
「イノシシとかはたくさんこの辺にいる。クマはいないだろうと思っていた」

警視庁などによりますと、子グマは施設の周りの林に逃げ、被害は確認されていないということです。