JAFが2025年に行った、信号機のない横断歩道での車の停止率の調査で、長野県が、過去最高の数値で10年連続の全国1位になりました。

調査は、JAF=日本自動車連盟が、2025年の8月6日から28日までのうちの平日の午前10時から午後4時までの間に行ったもので、全国の都道府県それぞれ2か所の信号機が設置されていない横断歩道で、JAFの職員が歩行者役になって、渡ろうとしている際に一時停止した車の割合を調べました。

30日に公表された調査結果によりますと、長野県の一時停止率は88.2%で、全国平均の56.7%を31.5ポイント上回り、調査開始以来10年続けて全国1位になりました。

88.2%の停止率は、2024年の調査の87.0%を上回って過去最高の数値で、全国2位の岐阜の78.0%を10.2ポイントも上回る “断トツ” の1位でした。

全国平均の56.7%も、2024年の53.0%を3.7ポイント上回って過去最高になりましたが、依然として4割の車が止まっていませんでした。

都道府県別の一時停止率 出典:JAFホームページ

3位は福岡の77.7%、4位が熊本の77.4%で、以下宮崎の76.5%、福島の74.5%、滋賀72.9%の順でした。

逆に最も低かったのは山口の34.3%で、大阪が35.5%、福井が35.8%、沖縄が36.9%で、東京は全国平均を下回る44.2%でした。


県内では停止してくれたドライバーに、歩行者がお辞儀をする習慣が定着していることが、高い停止率に繋がっているとの見方もあります。

今回の調査結果を受け長野県警は、「関係機関・団体をはじめ、県民の皆様がしっかりと取り組んでいただいた成果であり、引き続き皆様と連携した啓発活動等を推進し、横断歩道上における交通事故ゼロを目指してまいります」とのコメントを発表しました。