ただ、この歯科衛生士が全国的に不足しているのです。
厚生労働省によりますと、2020年の時点で、資格を持つ人は全国でおよそ30万人。そのほとんどが女性です。

ですが、職についているのはおよそ14万人。半数以上の16万人ほどが就業していません。
結婚や子育てで職場を離れる人が多いとみられています。
ある調査では、長野を含む7割の都道府県が、「歯科衛生士が不足している」と回答しています。

久根下院長:
「会員アンケートを毎年のように取りますけども、やはり不足しているというアンケートの答えが多いですね」
「歯科医院のほとんどは、私も含めて小さな事業所ですので、10人以下というところがほとんどですので1人欠けただけでもものすごく不足してしまうんですね」
松本市歯科医師会の会長も務める久根下院長。
自身も歯科衛生士の確保に苦労した経験を持ちます。
久根下院長:
「4人いた衛生士が3人になり、もう1人の衛生士が、一番のチーフの人が退職するとき、このときが一番(大変)でした」
「正直言いますと、もうこれで終わりかなと思ったことも何度かあります。なかなか歯科衛生士の新しい方が募集しても来てくださらない」
「半年も電話がかかってこないようなことがありますと、ものすごく焦ったことがあります」