国の重要無形民俗文化財で、約500年の伝統を誇る大宜味村塩屋の海神祭=「ウンガミ」が開催されました。
大宜味村塩屋湾のウンガミは、田港・屋古・塩屋の3つの字が毎年、旧盆明けの亥の日に、集落の無病息災や豊漁・豊作を祈願する伝統行事です。
初日の午前中には神事が行われ、神人たちが集まって「よんこい」「おんこい」と掛け声を繰り返し、豊作と豊漁を山の神や海の神に祈りました。
午後には海に移動して御願バーリーが行われ、地域の青年たちが力強く船を漕ぎ進め、海岸に到着すると、わらの鉢巻きにたすき姿の女性たちが胸元まで海につかり、パーランクーを打ち鳴らして盛大に船を迎えました。
塩屋湾の海岸には、地元の人たちだけでなく観光客なども詰めかけ、地域伝統の行事に見入っていました。
また、今年は2年に1度巡ってくる踊り年=ウドゥイマールの年にあたり、16日午後には女性だけで踊る豊年踊りが、塩屋区のアサギマーと呼ばれる広場で披露されるということです。