9月5日までの7日間は防災週間です。近年、全国的に大雨による水害が頻繁に発生するようになっていますが、沖縄も無縁ではありません。水害リスクと備えについて考えます。

次々と発生する積乱雲が、ほぼ同じ場所を通過・停滞することで、大雨を降らせる線状降水帯。

低い土地の浸水を引き起こすなど、日本各地で猛威をふるい、発生の頻度も高まっています。

県内でも去年11月、線状降水帯が本島北部に停滞し、東村では観測史上最大の48時間雨量639ミリを記録。

川や海の水が、堤防を越えるなどして陸地にあふれ出る「外水氾濫」が発生しました。

▼那覇市防災危機管理課 源河北斗副参事
「北部はすごい洪水でしたが、那覇は晴れていたんです。実は太陽が出るぐらい晴れていて、わずか数10キロの違いで差が出ていた」



今年7月には、台風8号が接近した南北大東島で、観測史上最大の雨量を記録。

24時間雨量は南大東観測所で382.5ミリ、北大東観測所で285.0ミリといずれも観測史上最大の雨量が記録されました。

この時起きたのは、排水路などの処理能力を超えた雨水が地表にあふれる「内水氾濫」。道路冠水などを引き起こす現象です。