きょうは旧盆2日目の「ナカビ」です。4日から県内各地で旧盆行事が行われていますが、石垣島ではあの世からの使者「アンガマ」が家々を訪問して先祖を供養しています。

アンガマは地域の青年会などがウシュマイとンミー、おじぃとおばぁの面をつけ、花笠を被った踊り手を引き連れて招待された家々を回り、先祖供養を行う石垣島や小浜島などの旧盆行事です。

4日午後7時ごろ石垣市登野城の宮良勲さんの家にアンガマの一行が訪れ、仏壇に手を合わせたあと、伝統芸能が披露されました。

アンガマ(9/4・石垣市)



踊りの合間には、ウシュマイとンミーが方言で裏声を使い、あの世の話など観客と珍問答が交わされました。

このうち、「念仏踊りの歌詞の意味を教えて下さい」との問に、ウシュマイが親孝行の大切さを歌った歌詞の内容を丁寧に教えました。

ウシュマイ
「山の高さは測れるけど父親の思いは計り知れない、という意味、母親の思いは海よりもずっと深い」

家々を訪問するアンガマの行事は6日まで行われます。

園田エイサー(8/4・沖縄市)


また、4日から各地でエイサーの「道ジュネー」が行われています。

「エイサーのまち」を宣言している沖縄市では園田青年会による勇壮な太鼓の音が鳴り響きました。

地域の人たちが軒先で見守るなか、演舞する青年たちは締め太鼓や大太鼓を片手に威勢の良い掛け声とともにダイナミックなエイサーを披露しました。

那覇市では古蔵青年会のメンバーが住宅街でエイサーを披露し、息の合った動きで先祖の霊を出迎えました。

県内では旧盆最終日となる6日の「ウークイ」の頃まで、各地でエイサーが披露されます。