秋篠宮家の長男・悠仁さまがあす、40年ぶりとなる成年式にのぞまれます。成年式とはどのような儀式なのでしょうか。

春から筑波大学の学生として、キャンパスライフを送られている悠仁さま。今年3月に開かれた初めての記者会見で、こう述べられました。

(今年3月)
「成年皇族としての自覚をもち、皇室の一員としての役割をしっかりと果たしていきたい」

悠仁さまは去年、18歳の誕生日を迎えて成年皇族になりましたが、当時は大学受験を控えていたため、成年式はあすの19歳の誕生日に行われることになりました。

成年式は慣例で、男性皇族が成年を迎えると行われる儀式ですが、近年は女性皇族が圧倒的に多く、父・秋篠宮さま以来、実に40年ぶりに行われることになります。

こちらは当時の映像です。▼装束姿で成年用の冠を授かる「加冠の儀」、▼両陛下に成年のあいさつをする「朝見の儀」などが皇居・宮殿で行われました。

(1985年)
「ますます身を鍛え、心を磨き、皇族の本分を尽くすことを希望します」

あすは、秋篠宮さまも使われた馬車に乗って皇居内を移動される場面もあるということです。

一方で、装束はあすの式に合わせて新調されました。

高田装束研究所  高田明男 所長
「こちらは上着にあたる浅黄・闕腋袍です。脇が縫われておらず、いくらか活動しやすいように、平安時代、武官が使用し、その後、未成年も着用していました」

成年式当日は、未成年用の黄色い装束から成年用の黒い装束に着替えるということで、それも見どころなのだといいます。

高田装束研究所  高田明男 所長
「研究を重ねて、古い資料を見つけて、長い時間をかけておつくりするよう努めています」

皇室に詳しい専門家は、成年式の意義について、こう話します。

名古屋大学 河西秀哉 准教授
「(成年皇族としての)自覚を高めてもらう儀式。将来、皇室を担っていく天皇になる可能性も含めて、国民にある種の“お披露目をする”ということ」

成年式はあすが本番です。