9月のある日、指笛王国おきなわのメンバーの姿は、街のJAで開かれたイベント会場にありました。出演を前に“音楽副大臣”が意気込んでいます。

▽島袋すみ子 音楽副大臣
「皆やる気満々。日頃の練習の成果を皆さんに是非聴いてもらって一緒に楽しんでもらいたい」

いざ舞台に上がると… 懐かしの名曲を次々に披露しました。(※映像でご確認ください)

難しいメロディーも“吹きこなす”


♪クワイ河マーチ

♪口笛吹きと犬

♪高原列車は行く


己の指ひとつで、会場を沸かせます。美しい音色を奏でる“国民”たちを憧れの眼差しで見つめていた観客は…

▽観客
「ドキドキしながら、最高でした」
「感激ですね、私は初めてこんなメロディーを聞いたのでびっくりしました」

聴衆は笑顔に


ー指笛はできますか?
「できないんですよ…憧れだから。やりたいねと思った」

ウチナーンチュの魂に呼びかける、軽やかな指笛のメロディ。一人ひとりが日々の努力を積み重ねた証です。

▽和田芳明さん・早和子さん夫婦 (国民歴2年目)
「指笛をやってみたいと先に“王国”に入って、嫌がる妻を連れてきたら私より上手くなった」
「素晴らしい方がいっぱいなので、肩を並べられるようにしたい」

副国王は最高齢94歳!


▽伊志嶺恵徳 副国王(94)
「指笛はやっぱり楽しい、指笛を吹いたら皆がニコニコして。耳が遠い人でも指笛に合わせて踊る、指笛の魅力は元気の源!」

▽垣花譲二国王
「(指笛は)自分が元気になると同時に、多くの人を元気にする。お祝いの場や喜びの場に、指笛があるのとないのでは雰囲気が違う。元気印!」

「どんどんこれからも伝えていきたい」

西原町を訪ねると、小さな王国がふりまく、沢山の笑顔と美しい音色に出会いました!

<記者MEMO>
初心者レッスンを受けた私ですが、まだまだ音は出ません。吹けるようになるまでの期間は人それぞれ。音階を操ってメロディーを奏でるまでには数年かかる人も多いそうです。
国王曰く、吹けるようになるための一番のポイントは「あきらめないこと」。記事を読んだ皆さんも、「指笛王国おきなわ」に参加すれば「国民」として活動することができます。興味が湧いた方は挑戦してみてください。練習会は毎月第1・第3土曜日の午後2時から西原町中央公民館で行っています。

(取材 平良優果 RBC NEWS Link「わがまちリンク41」10月2日放送回)