桜島の南岳山頂火口できょう16日午前0時57分に爆発的噴火があり、噴煙が火口から4400mの高さまで上がりました。大きな噴石が南岳山頂火口から800から1200mの6合目まで飛散しました。爆発に伴う空振=空気の振動も観測されました。

【画像で見る】桜島の爆発 噴煙4400m きょうの降灰予報

鹿児島地方気象台によると、桜島の爆発は今年8月22日以来で、およそ3か月爆発は観測されていませんでした。
噴煙の高さが4000mを超えたのは、2024年10月18以来です。

桜島ではきょうこの爆発も含め、午前9時までに爆発が4回発生しています。

・午前0時57分 噴煙4400m(爆発)
・午前2時28分 噴煙3700m(爆発)
 (午前2時28分~午前3時50分まで連続噴火継続)
・午前4時34分 噴煙1700m(爆発)
・午前8時50分 噴煙2500m(爆発)

気象台は、桜島の火山活動は、噴火警戒レベル3の範囲内として、火口からおよそ2キロの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒を呼びかけています。

桜島の爆発はおよそ3か月ぶりですが、火山ガスは2000トンほどで、マグマの火口付近への上昇を示す水準が続いていました。今回の爆発で山体の膨張や収縮を示す地殻変動はほぼ横ばいだということです。