石垣海上保安部によると8日午後3時15分ごろ、沖縄県竹富町西表の「イダの浜」付近の海上で、ツアーに参加してシュノーケリングをしていた男性が溺れて死亡した。

“陸の孤島” でシュノーケリング中 男性が溺れて死亡

事故があった西表島西部 陸路では行けない地域

「イダの浜」がある舟浮は美しい自然が残る地域だが、到達するには西表島の西端部から定期船に乗り継ぐ必要があり、陸路ではたどり着けないため、“陸の孤島” といわれる地域。

ツアーにはガイド1人と客5人が参加していて、男性は午後3時ごろからシュノーケリングを開始した。午後3時15分ごろ、波打ち際でうつ伏せの状態で浮いているところをツアー参加者が発見し、浜に引き上げた。ガイドが心肺蘇生法などの処置を行った。

事故があった「イダの浜」

男性はその後、消防団の船で舟浮港から白浜港まで搬送され、救急車に引き継がれたが、午後6時すぎ、島の診療所の医師により死亡が確認された。

海上保安部が、男性の身元や事故原因を調査している。

石垣海上保安部は、シュノーケリングの際にはライフジャケットの着用や自身の健康状態の確認、監視員のいる管理ビーチでの遊泳などを呼びかけている。また中高年がマリンレジャー中に死亡する事故が例年頻発しているとして、体調管理の徹底や体力に見合った活動の実施を求めている。