緑のすず乃保育園の関係者:
「体調の変化にもっと早く気づければ助けられたかもしれない。遺族と死亡した乳児に対し申し訳ない気持ちでいっぱい。一生償っていく」

園側が反省の意思を示す一方で、保育環境がどうだったかなど、明らかになっていないことも多い今回の問題。那覇市が2021年に実施した緑のすず乃保育園への立ち入り調査では、「乳幼児突然死症候群」の対策の不足など、12の項目で改善を求められていました。

乳児を預かる責任の重さについて、那覇市内の認可外保育施設の関係者は次のようし話しています。

市内の別の認可外保育施設関係者:
「運営・経営する側は、(死亡)事故が起きたら何の言い訳もできない。お詫びのしようがないんだから。それだけは避けたい。うちでは10分おきにSIDS(乳幼児突然死症候群)チェックさせている。大変ですよ、10分おきに見てチェックしてまわるというのは、夜中に。けどそれは絶対しないといけない」

命を預かる者の責任として見回りを怠ることはないと話す、認可外施設関係者の男性。一方「緑のすず乃保育園」ではどのような管理体制がとられていたのでしょうか。以前に子どもを預けていたという保護者に、園の様子について聞いてみると…

以前に緑のすず乃保育園を利用した保護者:
「小学生の子もたくさんいて、かたや生まれたての小さい子もたくさんいたので、(子どもの)人数に対して大人の目が少ないのかな、というところはありました」

「ちょっと薄暗くて、例えば今回みたいなことがあった時に顔色もわからないくらいの暗さなので、いつか何か事故はあるんじゃないかなというのは正直ありましたね」

一方で、RBCが現地で取材すると、こんな声も聞こえてきました。

以前に緑のすず乃保育園を利用していた保護者:
「先生は優しかったです。子どもに意地悪するような先生ではなかったし、うちの子が(他の)子どもに意地悪するときとかに『最近おうちでどうですか? 』って、ちゃんと子どもの性格とか園での特徴とかも教えてくれて」

利用者によって異なる印象。料金や運営時間などを独自で設定することができる認可外の保育施設は、利用者にとってどのような存在なのでしょうか。

以前に緑のすず乃保育園を利用した保護者:
「シングルマザーとか夜のお仕事をされている方には本当に助かる金額設定ではあるかなと思うのと同時に、ちゃんと必要なところにお金をあてているのかなというのは気になりました」

以前に緑のすず乃保育園を利用した保護者:
「世間的には夜働くのってイメージ悪いけど、正直夜勤の方が給料良いとかあるし、(認可外は)駆け込み寺じゃないけど、国が認可にこだわらないで、24時間対応してくれるところにもっと支援してあげられたらこんな風にならなかったのかなって思いました」

保育環境を疑問視する声がある一方で、夜間保育などに幅広く対応してきた緑のすず乃保育園。亡くなった乳児に何が起きたのか、事故から4か月が経過し、園の実態や園長の当時の行動について明らかになってきました。