詐欺と疑われる会社に国際電話で直撃
携帯電話に届いたメッセージの番号にOBSの記者が電話をかけてみました。すると自動ガイダンスにつながり、『ご登録ありがとうございます』と登録完了を一方的に告げる音声が流れました。何に登録されたかは言わず不安をあおります。

このあと数日間にわたり、『2億円を今すぐ手にするために、口座情報を記入し、国民特別救済証明発行費用として3000円のみ負担ください』などと記載されたメッセージが到着。操作を進めるとクレジットカードの種類を選ぶ画面が出て、決済をすると送金が完了。当然、2億円もの大金は振り込まれません。
一方で被害防止を呼びかけるサイトには詐欺と疑われる会社の国際電話の番号が掲載されています。実際に電話をかけてみると、なかなか通じませんでしたが、5回ほど繰り返し電話した時、国際電話にもかかわらず流ちょうな日本語を話す男性が出てきました。
(男性)「はい、もしもし」
(記者)「高額当選のメッセージを受けとりまして」
(男性)「どのようなご用件でしょうか」
(記者)「どうすればお金を受け取れますか」
(男性)「私の方ではわからないのでサイトの問い合わせフォームから問い合わせお願いします」
(記者)「企画自体はそちらの会社が行っているものですか?」
(男性)「いえ違います。業務依頼で電話の窓口を請け負っています」
(記者)「実際にお金を受け取れるんですか?」
(男性)「そこは私の方ではわからないです」
相手は依頼を受けているだけで高額当選についてはわからないとの一点張りでした。
(県警安全・安心まちづくり推進室 樋口哲平室長補佐)「知らない連絡先からのショートメールについては詐欺を疑って相手にせずに冷静に対応して警察などに相談していただきたい」
こういったメッセージによる詐欺は一度支払ってしまうと何度も請求が来て、被害が大きくなる恐れがあり注意が必要です。